飛鳥資料館

飛鳥資料館Asuka Historical Museum概要

ようこそ飛鳥資料館へ

7世紀の飛鳥の地は、日本の政治・文化の中心でした。1400年の歳月を隔て現在は田んぼとなった飛鳥の地中には「日本書紀」の舞台となった数々の遺跡が眠っています。明日香村では、今日も高く盛土した発掘の風景が見られ、新しい歴史を語る遺物が顔を出しています。飛鳥資料館ではこうした発掘成果を中心に、最新の飛鳥・藤原地域の研究成果を分りやすく展示しています。

正門を入ると、前庭には猿石が集まり、橋を渡ると須弥山石、酒船石、石人像から水が流れ目を楽しませます。これらの石造物はレプリカ(複製品)で屋外展示としており、飛鳥の石造物の往時の様子が手にとるようにわかります。

館の内部、一階には玄関ロビー、第一、第二の常設展示室、図書閲覧室があり、ミュージアムショップも付属しています。地階のロビーでは、ビデオ映像で飛鳥の遺跡を紹介したり、過去の展覧会のポスターギャラリーがあります。地階にはさらに、キトラ古墳壁画を紹介するコーナーや、特別展や企画展の際に展示会場として用いられる第三展示室があります。

玄関ロビー・第一展示室

飛鳥資料館の正面ロビーをみてみましょう。ここでは、飛鳥時代の噴水で有名な重要文化財である石人像が観覧者を迎えてくれます。正面にすえられた500分の1の飛鳥地域の復原模型と航空写真が、古今のイメージをふくらませてくれるのではないでしょうか。

第一展示室は、宮殿、蘇我氏の飛鳥、石造物、古墳、寺院、の五つのコーナーからなっています。ここでは、日本に仏教が伝わった6世紀から、奈良に都が移った8世紀までの飛鳥の歴史と文化について、考古資料・美術資料・レプリカ・写真パネルなどで解説いたしております。主な展示品としては、高松塚古墳をはじめとする古墳の出土品、キトラ古墳石室の陶板模型、日本最初の水時計があった水落遺跡の模型、飛鳥寺や川原寺など飛鳥を代表する遺跡の出土品と模型などがあげられます。

第一展示室脇の図書閲覧室では、資料館の特別展示図録や奈良文化財研究所の発掘年次報告などの文献、各種の古代史の参考書を自由に読むことができます。

第二展示室

山田寺は、大化の改新に関わったことで名高い蘇我倉山田石川麻呂が、641年に建設をはじめた初期仏教寺院です。1982年の発掘調査によって、山田寺の東回廊が倒壊した姿のまま良好な状態で地中に埋もれているのが見つかりました。飛鳥の大寺院の多くは時代の流れとともに地上から姿を消しており、これは、現存する木造寺院建築の世界で最古の例となります。建築の歴史や、日本の文化の変遷を考える上で、かけがえのない史料ということができ、2007年には重要文化財に指定されました。1000年もの間、地中に眠っていた建築部材は、もろく壊れやすくなっています。そのため、東回廊の建築部材の保存処理には14年という歳月がついやされました。

第二展示室では、最も残り具合がよかった東側の柱間3間分の部材を本来の位置に用い、当時の建築構造と規模がわかるように組み立てなおし、かつての山田寺の東回廊を再現しています。

連絡先・入館時間・休館日・観覧料

飛鳥資料館 〒634-0102
奈良県高市郡明日香村奥山601
TEL:0744-54-3561
FAX:0744-54-3563
飛鳥資料館ホームページURL
https://www.nabunken.go.jp/asuka/index.html
入館時間午前9時~午後4時
休館日毎週月曜日(祝日と重なれば翌平日)および、12月26日~1月3日
観覧料個人 一般 350円
大学生 200円
70歳以上・高校生及び18歳未満 無料
ご優待・割引についてはご利用案内・アクセスをご覧ください。

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