特別展・企画展SPECIAL EXHIBITION

令和7年度平城宮跡資料館冬期特別展「尼寺造営-西隆寺跡出土木簡重要文化財指定記念-」

【開催趣旨】

西隆寺は、称徳天皇の勅願で造られた西大寺(僧寺)と対になる尼寺です。西大寺は東大寺に匹敵する大寺院として栄えましたが、西隆寺については実態があきらかではなく、「まぼろしの尼寺」とも呼ばれてきました。
しかし、昭和40年代の発掘調査以降、次第にその姿が浮かび上がってきました。特に東門近くの土坑からはたくさんの木簡が出土しました。木簡に書かれた内容は奈良時代末期の西隆寺の造営に関係するもので、人夫への食料支給文書やその帳簿、諸国からの貢進荷札、官司や個人からの智識銭付札など多岐にわたっています。
これらは、寺院関係のまとまった文字史料として、木簡研究のみならず奈良時代の寺院史、社会経済史において、たいへん貴重であることから、2025年9月26日に「西隆寺跡出土木簡」75点が重要文化財に指定されました。これを記念して、本展では木簡の実物16点などを展示します。みなさまには、貴重な文化財に接し、それらを保護することの意義と奈良の歴史の奥深さについてご理解いただければ幸いです。

【場所】

平城宮跡資料館 企画展示室

【出品】

重要文化財 西隆寺跡出土木簡 16点 ほか

【会期】

令和7年12月11日(木)~12月21日(日)
9:00~16:30(入館は16:00まで)
月曜日休館(月曜日が祝日の場合、翌平日)

【主催】

国立文化財機構 奈良文化財研究所

【関連イベント】

特別講演会
「尼寺造営-西隆寺木簡重要文化財指定記念-」
日時:12月13日(土)14:00~16:35(受付:13:30開始)
会場:平城宮跡資料館 講堂
定員:250名
※参加費無料・事前申込制
後援:奈良市
詳細はコチラ

ギャラリートーク
第1回 12月14日(日)14:00~
 担当:神野 恵(展示公開活用研究室長)
 内容:奈良三彩について語ります
第2回 12月20日(土)13:00~
 担当:山本 崇(歴史史料研究室長)
 内容:木簡について語ります
第3回 12月21日(日)13:00~
 担当:桑田訓也(歴史史料研究室 主任研究員)
 内容:木簡について語ります
いずれも会場は企画展示室、申込み不要、30分程度を予定

【お問合せ】

奈良文化財研究所 総務課広報企画係
TEL : 0742-30-6753
FAX :0742-30-6750

チラシのご案内(4.4MB)

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