飛鳥資料館写真コンテスト作品展「飛鳥の祭」の受賞作と合わせて、飛鳥の祭を紹介します。第2回目は飛鳥坐神社で2月第一日曜日に開催される「おんだ祭」です。旧正月におこなわれていた御田植祭を起源とし、御田植祭で祈る五穀豊穣を、天狗とお多福との種付け(夫婦和合)の所作で表現する奇祭として知られます。
岡田直文氏の「伝統のまつり」は、お多福の恥ずかしそうな一瞬の所作を切り取りました。 やわらかい光線で、良い表情を写し出しています。かんざしの色味が落ち着いた配色の中に彩りを添えます。
山本弘氏の「御田植神事」は、拝殿の人物や動きを捉えた祭のハイライトを切り取った点が評価されました。おんだ祭の種付けの所作で使った白紙は「ふくの紙」と呼ばれ、子宝のまじないとして見物人に人気があります。
飛鳥資料館写真コンテスト作品展「飛鳥の祭」では、飛鳥の歴史を感じる祭、人々の暮らしを彩る祭を写真で楽しめます。飛鳥の祭に込められた人々の思いや祈りをご覧ください。
◆開催期間
2020年10月16日(金)~12月6日(日)
(※月曜休館 ただし11月23日(月・祝)は開館、11月3日(火・祝)は無料入館日)
◆今年の入選作品の詳細はこちら
◆開館時間・アクセス等の詳細はこちら
2020年11月06日(金曜日)