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【飛鳥のくらし】奥飛鳥と綱掛神事① 奥飛鳥ってどんなところ?

飛鳥資料館写真コンテストは、2001年に「奥飛鳥の文化的景観」が国の重要文化的景観に選定されたことをきっかけに開始されました。「文化的景観」とは、地域の歴史と風土に根ざしながら営まれてきた、「くらしの風景」を重視する文化財の一類型です。

奥飛鳥は『万葉集』に詠まれた飛鳥川の源流域にあたり、下流から稲渕(いなぶち)栢森(かやのもり)入谷(にゅうだに)の3地区からなります。稲渕では、山裾に集落が営まれ、ゆるやかな斜面に棚田が広がります。栢森は飛鳥川の谷底に集落が形作られています。そのため、集落内を流れる飛鳥川を活かし、川に降りて利用する洗い場が設けられています。入谷の集落は栢森の集落から標高差にして約150mも高い山腹にあります。稲渕と栢森では住宅の基礎などに河原で採取できる角が取れた石を多用しますが、入谷では山から採れる角ばった石を使います。この石で石垣を築き、斜面に宅地や畑を造成しています。3地区では同じ氏神を崇(あが)め、農業用水を共用しますが、自然条件に応じてくらしのあり方は三者三様です。その個性がくらしの風景として立ち表れているのです。

14回写真コンテストのテーマは「飛鳥のくらし」です。奥飛鳥に限らず、飛鳥地域のくらしは各地区でさまざまです。多彩なくらしの魅力をファインダー越しに再発見してみてはいかがでしょうか。630日(金)まで、みなさまのご応募をお待ちしております。応募方法などの詳細はこちら

 

黄金色に実った棚田で稲刈りをしている画像 かやのもりの道沿いの水路にある洗い場の画像 にゅうだに集落の道沿いにある石垣の画像

稲渕の棚田、栢森の洗い場と石垣、入谷集落の石垣

2023年04月11日(火曜日)

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