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【飛鳥のくらし】遺跡とともにあるくらし

飛鳥であぜ道を歩いていると、ふとしたところで古代の遺跡や石造物と出会うことができます。飛鳥資料館の写真コンテストに寄せられた作品でも、たびたび農村風景と遺跡が一体となった情景に焦点が当てられてきました。これらの受賞作は両者の調和からなる飛鳥の風土の特徴を見事に写し取っているといえるでしょう。

遺跡は地上に露出しているとは限りません。むしろ地下に埋まっているものがほとんどです。飛鳥の発掘現場では、水田の数10センチ下から飛鳥時代の遺跡がみつかることも少なくありません。たとえば飛鳥稲淵(いなぶち)宮殿跡について、1977年の発掘調査までその場所を把握していた考古学者はいませんでした。しかし、当時の新聞によると、ただ一人の農家のみが「耕作時に鋤先が石にふれる感触からして、自分の足下1尺弱のところに遺構があるのを知っていた」そうです。遺跡とともにある飛鳥のくらしを示す一例でしょう。

14回写真コンテストのテーマは「飛鳥のくらし」です。遺跡と一体となった飛鳥のくらしの魅力をファインダー越しに再発見してみてはいかがでしょうか。630日(金)まで、みなさまのご応募をお待ちしております。応募方法などの詳細はこちら

 

※新聞…『奈良県観光』244号(昭和52年3月10日付、3面)※遺構…遺跡を構成する構造物のこと。ここでは遺跡とほぼ同じ意味です。

 

古宮土壇で夕方田植えをしている男性の写真

第6回写真コンテスト「ひさかたの天」 従二位 豊浦天右大臣「今も守るいにしえの地」松田全弘様

 

むき出しになった石室の先には耕耘機できれいに耕されている畑が広がっている写真

10回写真コンテスト「飛鳥の古墳」正二位 飛鳥古墳左大臣「堂々と」北好雄 様

 

たくさんの石仏が収められ花が供えられている小屋の横で男性が日常の野良作業をこなしている写真

第7回写真コンテスト「飛鳥の石」従五位 写真司「石仏に懐れ」松田全弘様

2023年04月04日(火曜日)

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