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「飛鳥の考古学2022」こぼれ話 ― 変形忍冬唐草文軒平瓦6647Cの話 その4

何が違うのか2

実は、今から45年前の1978年に刊行された、『平城宮出土軒瓦型式一覧』という本の中では、6647Cに良く似た文様で平城京の薬師寺で見つかる6647Fという種類が認識されていました。ところが、その後、紆余曲折の中で、1996年の時点で、この6647Fは、藤原宮や本薬師寺で見つかる6647Cと同笵の瓦であると確認されて型式・種が統合されました。そしてその時点で改笵の進行に応じてCaからCcに至るという認識もなされるようになりました。今回の研究では改めて1978年の研究成果を再確認することとなり、今後はCaとしていたものをCとし、CbCcとしていたものをFaFbと変更することとなりました。(その5につづく

 

【参考文献】奈良国立文化財研究所1978『平城宮出土軒瓦型式一覧』奈良国立文化財研究所1987『薬師寺発掘調査報告』奈良国立文化財研究所1996『平城京・藤原京出土軒瓦型式一覧』石田由紀子・新尺雅弘・中村亜希子 2022「変形忍冬唐草文軒平瓦6647Cの再検討」『奈文研論叢』第3号 奈良文化財研究所

◆変形忍冬唐草文軒平瓦6647Cの話 その1はこちら

 

藤原宮から出土した変形にんどうからくさもん軒平瓦の画像

藤原宮出土 変形忍冬唐草文軒平瓦6647Ca(現・6647C)

2023年02月22日(水曜日)

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