平城宮跡資料館 令和3年度春期特別企画展 第1部「平城宮跡保存運動のさきがけ -大極殿標木建設式120周年-」

【開催趣旨】
平城宮跡は都が京都に遷って以降、長らく田畠になっていました。明治時代、その平城宮跡の保存運動を進めた人物としては、奈良の植木職であった棚田嘉十郎が知られています。しかし、保存運動の口火を切ったのは、地元である当時の都跡村の有志たちによる運動でした。
保存運動のはじまりは、明治34年(1901)4月3日、第二次大極殿上に標木を建設したことです。平城宮跡は明治時代まで一般にはほとんど知られていませんでしたが、研究者によりその保存状態の良さが指摘されます。そこで地元の人たちが保存・顕彰しようとして、手弁当で標木を建設したのです。
近年、地元の旧家から当時の関係史資料が発見されました。今年は、その標木建設からちょうど120年目にあたります。その節目の年に、標木建設とその前後の史資料を展示し、平城宮跡の歴史に思いを馳せて頂ければ幸いです。
【会期】
2021年4月29日(木・祝)~ 5月30日(日)6月27日(日)
月曜休館、入館無料
開館時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
【会場】
平城宮跡資料館企画展示室
※「大地鳴動 -大地の知らせる危機と私たちの生活-」と同時開催
【主催】
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
【後援】
文化庁、奈良新聞社
【出品】
明治34年建設標木、平城宮大極殿舊址建標録 ほか約35点
【お問合せ】
TEL:0742-30-6753 FAX:0742-30-6750(奈良文化財研究所連携推進課)