平城宮跡資料館 令和4年度 春期特別展
平城宮跡史跡指定100周年・奈良文化財研究所70周年記念 「未来につなぐ平城宮跡 -保存運動のあけぼの-」
【開催趣旨】
遺跡のなかで歴史上・学術的に価値が高いものは「史跡」に指定されます。令和4年は平城宮跡がその「史跡」に指定されてから100年という節目の年にあたります。
平城宮は都が京都に遷って以降、長らく田畠になっていました。明治時代、その平城宮跡の保存運動を進めた人物としては、奈良の植木職であった棚田嘉十郎がよく知られています。ただし、保存運動の口火を切ったのは、地元である当時の都跡村の有志たちによる運動でした。
保存運動は、明治34年(1901)4月3日、第二次大極殿跡の土壇上に標木を建設したことにはじまります。近年、既に失われたと考えられていた当時の標木の一部と関係史資料が地元の旧家で発見されました。本展示では、この標木とその建設前後の活動を紹介するほか、その後の棚田嘉十郎や地元の溝辺文四郎たちによる熱心な保存運動、史跡指定、整備事業、発掘調査による地下遺構の発見など戦前から戦後にかけての平城宮跡をめぐる動きをご覧いただきます。様々な立場で平城宮跡の保存に関わった人々の熱い想いを感じて頂けますと幸いです。
【会 期】
令和4年4月29日(金・祝)~ 6月12日(日)
月曜休館(5月2日は臨時開館)
【開館時間】
9:00 ~ 16:30(入館は16:00まで)
入館料無料・駐車場無料
【会 場】
平城宮跡資料館 企画展示室
【出 品】
明治34年・43年建設標木、平城宮大極殿旧址建標録、平城宮址保存計画図ほか約70点
【主 催】
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
【後援】
文化庁、国土交通省近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所、奈良県教育委員会、奈良市教育委員会、平城宮跡管理センター、
平城京 再生プロジェクト、読売新聞社、近畿日本鉄道株式会社、奈良交通株式会社
【お問合せ】
奈良文化財研究所連携推進課
TEL:0742-30-6753
FAX:0742-30-6750