特別展・企画展SPECIAL EXHIBITION

2015年 平城宮跡資料館平成27年度夏のミニ展示「すごろく土器がみつかった!」

 平城京二条大路の路面上に掘られた溝(SD5100)から出土した、奈良時代中頃の土師器杯の内側には、点が並んで刻まれています。これは、今も韓国で遊ばれている「ユンノリ」という双六に似たゲームで使われる盤面と共通する特徴があり、より古いタイプとみることができます。これまで『万葉集』の研究により、奈良時代にもユンノりに似た「樗蒲」(和名では「かりうち」)という遊びがあると推定されてきましたが、この土師器杯はその遊びの盤面として使われた可能性が考えられるのです。
 今回、平城京二条大路SD5100出土の土師器杯と、同様の記号をもつ平城宮の穴(SK820)出土の須恵器皿、平城宮東南隅出土の土師器皿を初公開します。この機会に、ぜひ古代の遊びや娯楽の世界をのぞいてみてください。

【会期】

平成27年7月11日(土)~9月23日(祝)

※月曜休館。月曜が祝日の場合は翌平日休館

【場所】

平城宮跡資料館入口ロビー

【開館時間】

9:00~16:30(入館は16:00まで)

チラシのご案内(735KB)

ページトップ