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古代のお盆―盂蘭盆会―

8月15日はお盆です。お墓参りに行く人も多いのではないでしょうか。
このお盆、もともとは旧暦7月15日に執り行う仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)からきています。新暦になって8月15日に、地域によっては7月に行っています。
盂蘭盆会の始まりは古く、5世紀頃に中国で書かれたとみられる「盂蘭盆経」にある、僧目連が餓鬼道に落ちた母を救うため僧に飲食を供養した説話に由来し、6世紀には祖先の霊を救う行事として執り行われたとされます。

『日本書紀』では推古天皇14年(606)4月、寺ごとに4月8日と7月15日に斎を設けるという記事があり、灌仏会と盂蘭盆会の始まりとされます。
斉明天皇3年(657)7月15日には「須弥山の像を飛鳥寺の西に作り、また盂蘭盆会を設ける。」とあり、斉明天皇5年(659)7月15日には「京内諸寺に盂蘭盆経を講させ、七世の父母を報いさせる。」とあります。奈良時代には、盂蘭盆会は宮中の恒例行事となっていきます。

お盆の背景には飛鳥時代からの伝統があるんですね。今年のお盆は、飛鳥資料館で古代の盂蘭盆会に思いをはせてみませんか。

重要文化財須弥山石と、その複製品は飛鳥資料館で展示中です。

 

資料館庭にて、二人の子供と須弥山石の写真

2022年08月10日(水曜日)

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