飛鳥資料館の庭園では、飛鳥の石造物の実物や精巧な複製を野外展示しています。このたび、これらの庭園展示に、酒船石遺跡の亀形石槽・船形石槽の復元品が新たに加わりました。
亀形石槽・船形石槽は、斉明天皇の時代に造られ、天皇や国家に関わる重要な祭祀の場であったと考えられている遺構です。亀形石槽と船形石槽は花崗岩の一種である庵治石(あじいし)を用い、実物大で製作しました。給水塔と石敷は、実際の遺跡の雰囲気を再現しています。
製作は、これまでも飛鳥資料館の石造物の復元品を手がけてきた石工の左野勝司氏によるもので、約1年をかけて完成しました。庭園は無料で見学できますので、ほかの石造物とともに、ぜひご覧ください。
また、現在開催中の特別展「飛鳥の石造文化と石工」では、左野勝司氏が復元品製作時に使用した道具や図面なども展示しておりますので、こちらも合わせてお楽しみください。
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2020年08月11日(火曜日)