特別展・企画展

冬期企画展 「飛鳥の考古学2019」

 

日時:2020年1月24日(金)~3月15日(日)
   ※月曜休館(ただし2月24日(月・祝)は開館し、2月25日(火)は休館)
   ※2月2日(日)は無料入館日
場所:飛鳥資料館 特別展示室
時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
主催:奈良文化財研究所飛鳥資料館・奈良県立橿原考古学研究所・明日香村教育委員会
後援:文化庁、近畿日本鉄道株式会社
料金:一般270円(170円)/大学生130円(60円)
    高校生及び18歳未満、65歳以上は無料
    (年齢のわかるものが必要です)
    ※( )は20名以上の団体

 

 7世紀に都がおかれた飛鳥には、宮殿、寺院、官衙、古墳など数多くの遺跡が眠っています。それら飛鳥の古代遺跡では、日々、発掘調査が続いています。

 飛鳥宮の庭園遺跡である飛鳥京跡苑池では、北側の池が全面的に調査され、飛鳥時代の庭園の具体的な姿が判明しつつあります。その苑池を東に望む甘樫丘の南端に築かれたのが、小山田古墳です。古墳西南部で墳丘の盛土と西裾部が確認され、古墳の形状や規模を復元する新たな手がかりが得られました。飛鳥寺の北方で行った調査は、狭い範囲でしたが、寺域北部の整備過程をより詳しく知ることができるようになりました。また、古代の幹線道路である山田道の調査では、道路に関わると推測される溝がみつかっています。

 藤原京域でも、調査が進んでいます。藤原宮の大極殿院では、北面回廊の調査により、北門の位置や回廊の構造とともに、造営過程の詳細もわかってきました。藤原宮の西1.5㎞付近に広がる四条遺跡では、多くの藤原京期の建物が新たに確認され、四条大路の北と南における土地利用の一端が明らかとなりました。

 今回の展覧会では、以上のような、平成30年度に飛鳥藤原地域で行われた発掘調査の成果を中心に、石神遺跡や飛鳥寺、坂田寺から出土した遺物についての最新の調査研究の成果などもあわせて紹介します。この冬は、発掘調査と出土遺物が明らかにした飛鳥の歴史研究の最前線をぜひお楽しみください。

 

●本展覧会で紹介する遺跡
・ 小山田遺跡(奈良県立橿原考古学研究所)
・ 飛鳥京跡苑池(奈良県立橿原考古学研究所)
・ 藤原宮大極殿院(奈良文化財研究所)
・ 四条遺跡(奈良県立橿原考古学研究所)
・ 山田道(明日香村教育委員会)
・ 飛鳥寺北方(奈良文化財研究所)
・ 飛鳥寺塔心礎埋納品 整理分析報告(奈良文化財研究所)
・ 坂田寺跡 瓦整理報告(奈良文化財研究所)
・ 石神遺跡 土器整理報告(奈良文化財研究所)
・ 藤原京遷都の新見解(奈良文化財研究所)

 

展示室のようす

展示室入り口の写真 たくさんのはじ器とスエキの展示写真 須恵器ふたの展示写真

飛鳥寺塔心礎出土のじかん(イヤリング)の展示写真 東北から運ばれた黒色土器の展示写真 たくさんの瓦の展示写真

 

 

カタログ『飛鳥の考古学2019』

カタログの写真

¥600(税込み)、全20ページ、オールカラー

館内受付とオンラインショップ(六一書房)にて販売しております。

<目次>
p1   ごあいさつ
p2-3  飛鳥の新発見 平成30年度の発掘調査の成果から
p4-5  小山田遺跡(小山田古墳)
p6-7  史跡・名勝 飛鳥京跡苑池
p8-9  藤原宮大極殿
p10-11 四条遺跡/藤原京右京四条六坊・五条六坊
p12   山田道の調査
p13   飛鳥寺北方の調査
p14-15 飛鳥寺の考古学-近年の調査成果-
p16-17 坂田寺 池SG100出土の瓦
p18-19 石神遺跡土坑SK1244・1245出土の土器群
p20   藤原京の造営理念と平城京遷都の理由

 
展示
ご利用案内・アクセス
学び
飛鳥資料館について
ミユージアムショップ
お知らせお問い合わせ

他の言語を選ぶ