特別展・企画展

春期特別展 「骨ものがたり―環境考古学研究室のお仕事」

 

日時:2019年4月23日(火)~6月30日(日)
   ※月曜休館(ただし4月29日(月・祝)~5月6日(月・振休)は開館、5月7日(火)は休館)
   ※5月1日(水・祝)は無料入館日

場所:飛鳥資料館 特別展示室
時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
主催:奈良文化財研究所飛鳥資料館
後援:文化庁、近畿日本鉄道株式会社
料金:一般270円(170円)/大学生130円(60円)
   高校生及び18歳未満、65歳以上は無料
   (年齢のわかるものが必要です)
   ※( )は20名以上の団体

 

 発掘調査では、獣や魚、鳥など色々な動物の骨が出土することがあります。遺跡から見つかる骨は、長い歴史の中で偶然残ったものがほとんどで、土の中で色が変わっていたり、破片になっていたりします。発掘現場で見落としてしまいそうな小さな骨も、よく観察してみると、細かい傷や変形した部分などが見つかります。

 どうしてこのような痕跡が骨に残っているのでしょうか?その謎を紐解いていくと、昔の人が動物をさばいていた様子や、人々と共に働く動物たちの生き生きとした姿がよみがえります。遺跡から出土する骨は、動物と人の関わり方、そして、かつての人々の暮らしを知る上で重要な情報を持っている研究資料なのです。

 奈良文化財研究所では、環境考古学研究室が中心となって、考古学的な視点から動物の骨に関わる調査研究を行っています。今回の展覧会では、東日本大震災の復興調査支援で分析している縄文時代の巨大マグロの骨や、飛鳥時代や奈良時代の遺跡で見つかった骨にスポットを当てて、環境考古学研究室の調査研究により見えてきた、驚くべき古代の人々と動物との関わりを紹介します。

 骨に隠された古代の歴史、そして、その歴史を明らかにする研究の舞台裏をお楽しみください。

 

【イベント1】「研究員を展示!」(事前申込不要)

奈良文化財研究所の研究員が調査する姿を、展示室で間近に見られる特別企画です。

●日時・場所

5月10日(金)13:30~16:00 @特別展示室(地下)

5月17日(金)13:30~16:00 @特別展示室(地下)

6月9日(日)10:00~11:30 @特別展示室(地下)【追加開催】

6月21日(金)10:00~11:30 @特別展示室(地下)【追加開催】

研究員を展示している様子の写真
小学生に説明する研究員の写真

 

【イベント2】「体験!研究員のお仕事」事前申込制

奈良文化財研究所の研究員と一緒に、実物の骨を使った調査研究を体験できるイベントです。 また、動物考古学の研究の最前線もご紹介します。

●日時・場所

6月 9日(日)【子供向け】13:30~ @講堂

6月21日(金)【大人向け】13:30~ @講堂

※6月9日(日)の対象は小学生以上(小学生は保護者同伴)。

※各日とも、要事前申込(多数の場合は抽選)、定員20名、参加無料(要入館料)。

●申込方法
E-mailまたは往復はがきに以下の必要項目をご記入の上、「春展イベント参加希望」と明記して、5月26日(日)までにお申込みください(往復はがきの場合は、当日消印有効)。

 ・必要項目
  ①参加希望日
  ②代表者の氏名・年齢
  ③代表者の郵便番号・住所
  ④代表者の電話番号
  ⑤その他の参加者全員の氏名・年齢

  (1回の申込で代表者を入れて2名まで申込できます)

●往復はがき記載例
往復はがき記載例の図

*申込締切から、2週間程度で返信が届かない場合は、ご連絡ください。
*メール申込の方は、@nabunken.go.jpからのメールを受信できるように設定してください。

 

【お問合せ・イベント申込】
  〒634-0102 奈良県高市郡明日香村奥山601/TEL 0744-54-3561
  E-mail:info.shiryokan@nabunken.go.jp

 

 ●展示室のようす 

出土した骨から復元した巨大マグロの模型の展示写真
展示室入り口の写真
壁一面を使った展示の写真
たくさん並んだ動物の頭の骨の展示写真
骨の標本を保管している引き出しの展示写真
展示室に再現した研究員の机の展示写真

 

 

 ●図録『骨ものがたり―環境考古学研究室のお仕事』 

 ¥1,200(税込み)

 全144ページ、オールカラー

 館内受付とオンラインショップ(六一書房)にて販売しております!

図録表紙の写真
開いた図録の写真
 
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