日時:平成30年10月5日(金)~12月2日(日)
※月曜休館(ただし10月8日(月・祝)は開館し翌平日を休館)
11月3日(土・祝)文化の日は、入館無料
場所:飛鳥資料館 第一展示室
時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
主催:奈良文化財研究所飛鳥資料館
後援:文化庁、近畿日本鉄道株式会社
料金:一般270円(170円)/大学生130円(60円)
高校生及び18歳未満、65歳以上は無料
(年齢のわかるものが必要です)
※( )は20名以上の団体
飛鳥寺の東南にあった近世の溜池「飛鳥池」の池底から、飛鳥時代の工房の遺跡がみつかったのは1991年のこと。その後、美術館建設に先立ち、奈良国立文化財研究所(当時)が発掘調査を行ったところ、さまざまな遺物や膨大な廃棄物層、多数の炉跡などが次々とみつかり、これまでに前例のない古代の総合工房遺跡であることがわかりました。出土した木簡からは、飛鳥池工房遺跡が飛鳥の宮廷や古代国家を物質面で支えた一大工房群であったと考えられます。
近年、韓国でも生産工房の調査が進み、飛鳥と百済におけるガラスの生産技術や金銀の加工技術、銅製品の鋳造技術などの類似性や親近性が明らかになりつつあります。
そこで、今回の展覧会では、飛鳥池工房遺跡出土品の中から、日韓の文化交流や技術交流の実態を示す金銀やガラス、銅製品などを中心にご紹介します。奈良文化財研究所が実施して来た発掘調査の中でも白眉と言うべき飛鳥池工房遺跡の調査研究の成果と、日韓共同研究の成果をご覧ください。
●イベント 「古代の曲物に迫る」(事前申込制)※受付は終了しました
現代も暮らしの道具としてお弁当箱や柄杓などに使われる曲物(まげもの)。その技術のはじまりは古代にまで遡ります。
今回のイベントでは、出土木製品の研究者や、現代の曲物職人と一緒に、古代の遺跡から出土した曲物の実物を見ながら、現代にも通用する古代の曲物づくりの技に迫ります。また、曲物を桜の樹皮で綴じる「樺綴じ」を応用した栞づくりを、曲物の材料をつかって体験できます。専門家のトークと工作体験を通して、古代のものづくりの技について学べる内容となっています。
【日時・場所】
11月9日(金) 午後1時30分~(午後4時頃終了予定) 飛鳥資料館 講堂にて
事前申込制(抽選)/ 定員15名 / 参加無料(要入館料)
飛鳥時代から現代まで使われる曲物。その技術の詳細に迫るとともに、曲物の皮綴じ技術をいかした簡単な作品をつくります。
【イベントの内容】
<前半>出土木製品の研究者と、現代の曲物職人による解説
遺跡から出土した古代の曲物の実物と、現代の曲物を比較し、曲物がつくられる際に用いられる技術などについて解説します。また本イベントでは、特に曲物の「綴じ」部分にスポットを当て、綴じる際に必要となる桜の樹皮の採集から加工の方法まで、貴重な映像と合わせてご紹介します。
<後半>ミニワークショップ「しおり」作り
桜の樹皮で紐をつくり、それを薄い木の板に綴じて「しおり」にします。完成したしおりは、お持ち帰りいただけます。
【申込方法】
E-mailまたは往復はがきに以下の必要項目をご記入の上、「イベント参加希望」と明記して、10月21日(日)までにお申込みください(往復はがきの場合は、当日消印有効)。
・必要項目
①代表者の氏名・年齢
②代表者の郵便番号・住所
③代表者の電話番号
④その他の参加者全員の氏名・年齢
(1回の申込で代表者を入れて2名まで申込できます)
【往復はがき記載例】
*申込締切から、1週間程度で返信が届かない場合は、ご連絡ください。
*メール申込の方は、@nabunken.go.jpからのメールを受信できるように設定してください。
【お問合せ・イベント申込】
〒634-0102 奈良県高市郡明日香村奥山601/TEL 0744-54-3561
E-mail:info.shiryokan@nabunken.go.jp
【イベント協力】
勝山曲輪製作所、久住林業、森ラボ、鳶や、工房るわっぱ
●展示室のようす
●図録『よみがえる飛鳥の工房ー日韓の技術交流を探るー』
¥1,100(税込み)
全42ページ、オールカラー
ミュージアムショップにて販売しております!