特別展・企画展

冬期企画展「飛鳥の考古学2020」

 

日時:2021年1月22日(金)~3月14日(日)
   ※月曜休館(祝日の場合は翌平日)
   ※2月7日(日)は無料入館日
場所:飛鳥資料館 特別展示室
時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
主催:奈良文化財研究所飛鳥資料館・奈良県立橿原考古学研究所・明日香村教育委員会
後援:文化庁、近畿日本鉄道株式会社
料金:一般350円/大学生200円
   高校生及び18歳未満、70歳以上は無料(年齢のわかるものが必要です)

 
 今はおだやかな農村の風景が広がる飛鳥ですが、私達の足下には数多くの日本を代表する遺跡が眠っています。そして、長年にわたり継続的な発掘調査がおこなわれ、新たな発見も続いています。

 飛鳥地域の中心部にある庭園遺跡の飛鳥京跡苑池では、北側の池の北東部分が調査され、そこから新たに流水施設や階段状遺構など、水辺の祭祀遺構がみつかりました。日本最古の本格的な寺院である飛鳥寺の西側には、日本書紀に「飛鳥寺西槻下」として登場する広場が広がっていたと考えられています。その推定地の飛鳥寺西方遺跡は、平成20年度より10年間調査がおこなわれ、昨年度にその成果をまとめた報告書が発行されました。

 藤原京域に目を移すと、藤原宮の大極殿院では大極殿の北から新たな回廊を発見しました。これにより大極殿院の構造に関する研究が新たな段階に入るとともに、造営過程についての研究も進んでいます。藤原宮の西2㎞付近に広がる藤原京右京五条周辺および四条遺跡・慈明寺遺跡では、藤原京期の宅地や整然と建つ建物跡、推定西八坊大路、さらに古墳や弥生時代の遺構などがみつかりました。周辺の継続的な調査により、藤原京内の条坊道路や宅地内の利用の実態が判明するとともに、それに先立つ弥生時代、古墳時代の人々の営みもあきらかになってきました。

 今回の展覧会では、平成31年・令和元年度に飛鳥藤原地域で行われたこれら最新の発掘調査成果を中心に、飛鳥地域から出土した遺物についての最新の調査研究の成果などもあわせて紹介します。この冬は、発掘調査と最新研究があきらかにした飛鳥の新発見をぜひお楽しみください。

 

●本展覧会で紹介する遺跡
・ 史跡・名勝 飛鳥京跡苑池(奈良県立橿原考古学研究所)
・ 四条遺跡(藤原京右京五条六坊)(奈良県立橿原考古学研究所)
・ 慈明寺遺跡(藤原京右京五条八・九坊)(奈良県立橿原考古学研究所)
・ 藤原宮大極殿院(奈良文化財研究所)
・ 飛鳥寺旧境内(奈良文化財研究所)
・ 飛鳥寺西方遺跡(明日香村教育委員会)
・ 飛鳥地域出土の風鐸(奈良文化財研究所)
・ 石神遺跡出土の東北系黒色土器(奈良文化財研究所)

 

 

カタログ『飛鳥の考古学2020』

カタログの写真

¥600(税込み)、全20ページ、オールカラー

館内受付とオンラインショップ(六一書房)にて販売しております。

<目次>
p1   ごあいさつ
p2-3  飛鳥の新発見 平成31年・令和元年度の発掘調査の成果から
p4-5  史跡・名勝 飛鳥京跡苑池
p6-7  藤原宮大極殿
p8-9  藤原京右京五条六坊、四条遺跡
p10-11 藤原京右京四・五条八・九坊、慈明寺遺跡
p12-13 飛鳥寺西方遺跡
p14-15 飛鳥寺西門地区の調査で出土した土管
p16-17 飛鳥地域出土の風鐸
p18-19 石神遺跡出土の東北系黒色土器

 

 
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