新型コロナウィルス感染症の影響は、寄せては返す波のように、何度も拡大と縮小を繰り返しています。飛鳥資料館においても、苦渋の決断として臨時休館を決めた時期もありました。そのような状況下でも、飛鳥では各研究機関の地道な努力により発掘調査が続けられています。飛鳥では飛鳥京跡苑池の調査が一段落し、甘樫丘遺跡群の調査も始まっています。大官大寺南方や石神遺跡の調査も継続中です。藤原京域では藤原宮大極殿院北部の様相が解明されつつあり、藤原京右京五・六条八・九坊、慈明寺遺跡、四条シナノ遺跡の調査は一区切りを迎えました。このほかにも、飛鳥地域から出土した遺物に関する最新の調査研究の成果もあわせてご紹介します。この冬は飛鳥資料館で最新の調査研究成果に触れてみてはいかがでしょうか。
◆開催期間:2023年1月20日(金)~3月12日(日)
※月曜休館 ※2月5日(日)は無料入館日
<本展覧会で紹介する主な遺跡>
冬期企画展「飛鳥の考古学2022」の詳細はこちら
藤原宮大極殿院出土凝灰岩
2022年12月02日(金曜日)