現在開催中の春期特別展「骨ものがたり―環境考古学研究室のお仕事」では、展示室の入口に2.5mの巨大マグロの模型を展示しています。
実はこのマグロ、宮城県気仙沼市にある波怒棄館(はぬきだて)遺跡から出土した
縄文時代のマグロの骨をもとに推定される体長を復元したものなのです。
環境考古学研究室は、奈良文化財研究所の研究拠点である奈良県内だけでなく、
日本全国の遺跡の発掘調査や出土遺物の分析のサポートをしています。
波怒棄館(はぬきだて)遺跡から出土したこのマグロの骨も、東日本大震災の復興支援の一環で調査・分析したものになります。
本展覧会用にマグロ模型を復元するにあたり、制作は京都の百寶堂さんにお願いしました。
完成まで、環境考古学研究室の研究員が制作現場まで何度も足を運び、職人さんと共に写真や図鑑などと見比べながら、
本物のマグロに近づけるよう形や色味にこだわって作った1点ものです。
模型の制作中には、「マグロの一頭買い」として京都新聞で紹介されました。
ぜひ、展示室でこのマグロの大きさを体感してみてください!
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2019年06月13日(木曜日)