ご好評をいただいている奈良文化財研究所(奈文研)・飛鳥資料館のオリジナルグッズですが、実は、奈文研所内でも大人気なんです。
第4回目の今日は、瓦の研究をしている清野孝之室長へのインタビューをご紹介します。
清野室長は、瓦てぬぐい製作時に、軒丸瓦の文様など専門的な部分の監修をしました。
Q. 瓦てぬぐいのオススメポイントはどこですか?
A. バラエティ豊かな7世紀の飛鳥の瓦の代表例が、一枚にまとまっているところですかね。
ビジュアルの違いがわかりやすいのが、この時期の特徴です。これより後の藤原京、平城京の時代には、こんなにはっきりとした違いは見られなくなります。
同じ蓮の花をモチーフにしているのに、こんなにもデザインが違うなんておもしろい!と思ってもらえたら嬉しいです。
Q. てぬぐい製作で苦労したことを教えてください。
A. 文様の凹凸感を平面で表現するのが特に難しかったです。
今日、改めて製作時の修正を見返してみると、かなりマニアックな指示を出していて自分でもびっくりしました。
Q. 瓦てぬぐいの中で、特にお気に入りの瓦はありますか?
A. 私が特に気に入っているのは、山田寺の瓦ですね。最初と比べると文様の立体感が表現できていて、実物の特徴が伝わるように仕上がったのでよかったです。
あと、飛鳥寺の星組の瓦(上から2番目)は、あえて真ん中の円部分と花びらの根元のラインを少し離しています。
これは、より古い段階に見られる特徴なので、本物と同じように再現しました。
Q. 最初に、瓦てぬぐい製作の話を聞いたときの印象はどうでしたか?
A. 正直、瓦をてぬぐいにして売れるの?と思いました(笑)。
古代寺院の瓦が一般の人にどれだけ受け入れてもらえるのか心配な部分はありました。
でも、販売開始から1か月ほどで完売して、追加販売も始まったということで、製作に携わったものとしては嬉しく思います。
「次は、鬼瓦のてぬぐいなんてどうでしょう?」と、次回作の案まで出してくれた清野室長でした。
瓦てぬぐいは、飛鳥資料館オンラインショップで購入できます。
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2017年05月22日(月曜日)