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春展オススメ!!この一枚(3)

―昭和27年度の岡寺仁王門―

飛鳥は新緑が目にまぶしい季節。でも、あえて今回のオススメはモノクロの写真です。

奈文研の文化財写真、第一号は岡寺の仁王門の写真でした。

戦後の混乱を経て、文化財の研究や保存にむけた体制が整えられつつあった時期。

仁王門も、軸部が歪み、屋根瓦には落ち葉や枯れ枝が積もっています。

この後、昭和42年から43年に解体修理がおこなわれました。

この写真は、奈良国立博物館の横で写真館「鹿鳴荘」を営んでいた永野太造が撮影したものです。

昭和27年に設立された当初、奈文研には専属の写真技師もカメラもない状態でした。

そこで、文化財の調査にあたっては、永野太造や入江泰吉など、外部の写真家が写真撮影を担っていたといいます。

今回の特別展の図録では、奈文研の文化財写真撮影の歴史も紹介しています。

今回の展示にむけて聞取り調査した成果が、ふんだんに盛り込まれています。

ゼロからスタートした奈文研の文化財写真の歴史を、ぜひお楽しみ下さい。

1952年の岡寺仁王門の写真

2016年05月13日(金曜日)

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