11月1日(土)に澤田正昭氏(東北芸術工科大学文化財保存修復センター長)
による講演会を開催しました。
「もうひとつの遺跡保存―土層転写と遺構切り取り」と題した講演会では、
遺跡の土層転写(剥ぎ取り)・切り取りを軸に、
世界各地の遺跡の整備・保存、古墳壁画の取り外しなど幅広くお話いただきました。
保存科学の分野での長年の経験に基づき、
危機に瀕した遺跡を保存されてきたお話は、大変迫力がありました。
「周辺環境・景観とともにあるのが、本来の遺跡のあり方」。
「土層転写(剥ぎ取り)と遺構切り取りは、新たな展示資料の創出」
という言葉が印象的でした。
澤田氏をはじめとする、保存科学の研究者達の「思い」と「技術」のおかげで、
過去に発掘された遺跡の土層を、私たちは間近で見ることができるのですね。
足元が悪い中、お集まりいただいたお客様、ありがとうございました。
2014年11月06日(木曜日)