秋期特別展「はぎとり・きりとり・かたどり-大地にきざまれた記憶-」、好評開催中です。
今回の特別展のタイトルにもある「はぎとり・きりとり・かたどり」。
でも、「はぎとり」「きりとり」「かたどり」とはナニ?と戸惑われる方も多いと思います。
そこで、今回は「はぎとり」について説明します。
考古学での「はぎとり」とは、発掘調査の現場でみつかった土層・地層の土を薄くはがし取る技術です。
土の面に接着剤(樹脂)をぬり
布などを貼り付けて表面を固め、
ていねいに、ていねいにはがし取る。
完成です!!
はぎとりにみえる土層は、現場で見えている土層面の数ミリ奥を、裏側から見た状態になっています。つまり左右が逆になります。
展示品をみる時には、現場の写真と左右が逆になっているので要注意!!
ちなみに、今回の展示パネルでは、土層の断面図はすべて左右を反転して載せました。実際の土層と、調査員がひいた線を見比べて、土の色や質感の違いから歴史を読み解く難しさと面白さを追体験してみてください。
2014年10月24日(金曜日)