これはなんでしょう?
『飛鳥の甍』展示準備のため、学芸も明日香地域の甍めぐりをしています。
栗原の集落で、不思議な屋根を発見。
このような、屋根の上の小屋根を越屋根(こしやね)とよびます。
民家ではカマドの煙り出しになるのが一般的です。
でも、三つも並ぶのは例がありません。これはトイレ?
ちょうど所有者の方にお会いできたので、お聞きしてみたら、謎が解けました。
なんと、この建物は温州みかんの倉庫で、越屋根は換気口とのこと。
少し前まで、この近辺では温州みかんの栽培が盛んだったそうです。
飛鳥の産業とむすびついた、屋根の形。飛鳥の甍から、飛鳥の歴史も垣間見えました。
2014年06月20日(金曜日)