企画展・特別展

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 古の華の都−7 世紀、飛鳥と藤原の地は日本で最も壮麗な宮殿が軒を並べていました。都城の大路を大陸風の服装で美しく着飾って歩いた女性たち。厳めしい鎧で身を固め門の前に立つ兵士。最新の文化や学問を学び伝えた僧。慌しく働き汗を流す工人たち。きっと、当時は様々な国々の文化や人々が交わるさぞかし賑やかな華の都であったことでしょう。
 千数百年の時を隔てた今、飛鳥や藤原京跡には穏やかな風景と時が流れ、往時の賑わいを目にすることはできません。
しかし、飛鳥に眠る遺跡、現在まで伝わる数々の文化財や寺院、さらには、脈々と現代まで受け継がれてきた神事、人々が創り上げてきた風景なども当時の都の香りを偲ばせるものかもしれません。こうした、飛鳥・藤原に遺されている多くの文化財や風景を「華」がある写真で表現してみませんか?
 大陸の様々な文化が交じり合い花開いた飛鳥・藤原の都を、自由な感性で詠み取り表現していただければと思います。

題材

」がある飛鳥/藤原地域の遺跡、寺社、文化財、風景、文化的景観、町並、神事、祭事、イベント等の写真

後援/協力

読売新聞、朝日新聞、NHK奈良放送局、岡村印刷工業、NPO明日香の未来を創る会

講評

 今回はテーマが難しかったせいか、前回に比べやや主催者の意図とかみ合いにくかったかもしれません。「華」を何に掛けるか?様々な考え方が個々人にはあると思います。
 単純にきれいな風景だけではなく、また、花を撮影しただけの作品ではなく、文化や遺跡などを個々人の感性で絡めた作品を期待していました。イベントなどの写真の応募も多数ありましたが、シャッターチャンスやフレーミングなど、もう一工夫欲しいところです。
 前回もそうでしたが、カメラブレやピントの甘いものがやや目立ちます。写真にはブレてもかまわないものとブレてはいけないものとがあります。小型カメラはカメラブレに弱いので、ブレ防止機能を過信するのではなくしっかりと三脚を据えて撮影に臨みたいところです。
 今回は、コンパクトデジタルカメラで撮影された作品も多数応募されていますが、こちらはピントが手前から奥まで妙に合いすぎて(いわゆるパーンフォーカス状態)どこか違和感があるものが見受けられます。コンパクトカメラの宿命と言えばそれまでですが、絞りのマニュアル設定があるならばそちらも利用してみてはどうでしょう。また違った雰囲気の写真が撮れると思います。次はカメラの特性や機能を生かした皆さんの力作にも期待します。
 第3回の写真展は、より皆さんが親しみやすくイメージしやすいテーマでコンテストをおこない、飛鳥・藤原の魅力ある写真が集まるようにしたいと思います。
(遥かなる華の都 審査委員会)

入選作品

正一位 華都写真太政大臣 藤江 宏様 「歴史の大地・夕映え」

正一位藤江宏様「歴史の大地・夕映え」の写真
・この度は栄えある「正一位 華都写真太政大臣」賞を賜り、望外の喜びです。
・日本初の藤原京の都が地下に眠っている。710年 平城京に遷都してから、1300余年後の今もその大地を夕陽が
 黄金色に照らし出し、見る者、思う者を遠い昔の歴史的舞台へ誘ってくれる。そんな思いを込めて撮った一枚です。
・やはり、奈良大和路の風景には、歴史的景観と記紀万葉景色が一番似合う気がする。

従一位 民之選古宮右大臣 中西 克様 「古宮土壇 悠久の夕べ」

従一位中西克様「古宮土壇 悠久の夕べ」の写真
最初に、来館者投票1位と、私の作品「古宮土壇 悠久の夕べ」を多くの人に評価して頂き、大変感謝しております。
一眼デジカメを買って4年、古宮土壇での3シーズン目の、初コンテスト作品です。
古宮は、小懇田の宮跡 推古天皇ゆかりの地です。
飛鳥時代の始まりの地にふさわしい風景だと、私は思っています。
特に初夏の田に水が入った時の夕日の美しさは、なんとも言えません。
北の田の定位置に三脚を据え置き、夕日を待っていましたが、この日のために用意した広角ズームレンズで手持ちに替え、南側の田より撮影しました。
夕日と土壇の榎の木が、水田に鏡となるのが一般的ですが、畦道を中央に、畝傍の山に向かって伸びていく様は、広角レンズの広がりの画の中に、「シルクロード」への思いを馳せながら、シャッターを切っていました。
この思いを、みなさんに少しは感じ取って頂けたのかな?と思います。
これを機に、今一度「飛鳥」を感じるような画を撮りたいと思っています。
よい機会を与えてくださった「飛鳥資料館」さんにも、感謝です。

従二位 雅写真大納言  宮口 達夫様 「花園の夜明け」

従二位宮口達夫様「花園の夜明け」の写真
早朝の撮影です。
手前の花、中程の山並み、奥の空との露光調整を行いました。
方法としては普通はハーフNDフィルターを使いますが色が濁るため私は紙技を使います。
黒い紙をレンズの前に当て抜き取る方法です。
段差がつかぬ様に、タイミングよく抜かねばなりません、決まると綺麗です。

従二位 雅写真大納言 宮崎 愛子様 「飛鳥の花嫁」

従二位宮崎愛子様「飛鳥の花嫁」の写真

従三位 景観写真卿 岩本 孝行様 「紅一点」

従三位岩本孝行様「紅一点」の写真
今回の写真コンテストは「遥かなる華の都」のテーマーで募集があり
遥か昔からあるゴロ滝と南天の赤い実の雪景色「紅一点」で応募しました
私が従三位景観写真卿に選ばれ大変光栄です。

写真を撮り始めて少ししか経ちません何を見ても新鮮で興味があり
朝日・夕日・雨の日等挑戦しています。
この日朝から雪が積もっていたので雪の棚田を撮りに稲渕へ行き棚田を撮り
終えて飛鳥川の雪景色をと思い稲渕の飛び石から栢森のゴロ滝へと行きました
寒かったので朝日が出て日が差し込んでいましたが幸い雪が解けなかったのと
南天の赤い実が綺麗に付いていたのが良かったです。

従三位 景観写真卿 田畑 新二様 「緑さす清流」

従三位田畑新二様「緑さす清流」の写真
今回選ばれたことを感謝しております。
自然と歴史文化が長年大事に引き継がれてきた飛鳥。
雨上がりの新緑と飛鳥川の煌めきを感じ撮影しました。
コンテスト応募のポイント"虎の巻"を参考に撮影は、川の中に三脚を設置して、手ぶれを防ぎ、縦構図で川の奥行き間を出し、シャッタースピードを落としたモードにて、川の流れを滑らか且つ、迫り来る感が損なわれないように撮影しました。

従三位 景観写真卿 吉村 元男様 「秋の稲淵」

従三位吉村元男様「秋の稲淵」の写真
撮影で注意したポイントは、逆光だったので、ゴースト、ハレーションを注意して撮影をした。
後、太陽が出ていないと稲穂が綺麗に写らないので難しい状況での撮影でした。

撮影のポイントは、案山子の表情がでるかでした。
逆光で案山子が黒くつぶれない様に配慮して撮影しました。

従五位 写真司

  • 従五位越智勝見様「春目覚め」の写真
    越智 勝見様 「春目覚め」
  • 従五位加藤和弘様「留守番」の写真
    加藤 和弘様 「留守番」
  • 従五位瀧川惠清様「許された無断撮影1970年」の写真
    瀧川 惠清様 「許された無断撮影1970年」
  • 従五位長倉國輝様「お釈迦様と蜘蛛」の写真
    長倉 國輝様 「お釈迦様と蜘蛛」
  • 従五位宮田哲治様「華やかな落日」の写真
    宮田 哲治様 「華やかな落日」
 
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