企画展・特別展

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巨石が積み重なる石舞台古墳。
美しい極彩色の壁画が描かれた高松塚古墳やキトラ古墳。
古代の高い土木技術を示す飛鳥の古墳。
しかし、飛鳥の古墳の魅力はこれだけではありません。

瑞々しい棚田の中に横たわる古墳。
子供達の声が響く公園に整備された古墳。
飛鳥の古墳は、人々の暮らしや農村の景色にとけこみ、
飛鳥ならではの情景をつくりだしています。 第10回の写真コンテストでは「飛鳥の古墳」をテーマに、
古代の歴史と現代の景観が一体となった飛鳥の魅力を写した写真を募集します。
皆様の御応募をお待ちしております。

題材

古代の歴史と農村の風景が一体となった飛鳥の魅力が伝わる古墳の写真

講評

記念すべき10回目の写真コンテストのお題は「飛鳥の古墳」。飛鳥では比較的ポピュラーな写真の題材ですが、作品として仕上げるには大変難しいテーマだったかと思います。試行錯誤された作品の出品総数は、例年より少なめですが100点を超えました。応募してくださった皆様、ありがとうございます。
本コンテストでは「飛鳥の新たな魅力の表現」「主題を明確に捉えているか」、「作品としての仕上がり」が評価の大きなポイントになっています。古墳は地上に造られた存在感のある造形が特徴です。そのため、主題を明確に捉えるために常に「引き算」を心がけ、欲張りすぎず、画面を整理するために一歩前後左右に動いたり、時にはカメラを高くしたり低くしたりして、常に「画面がどのように整理されているか」を確かめるとさらに良い構図が身につくでしょう。
入賞作品を大きく分けると「飛鳥の営みと一体となった古墳」と「風景写真の中の古墳」に分かれます。多くの古墳は築造後千数百年を経て日常の風景に溶け込み、その回りでは様々な生活が営まれています。応募作品にも、農耕や住宅、古墳を活用した様々なイベントなど、現代の古墳のすがたを明確に捉えた作品が多く見られました。一方、風景写真では、古墳をモチーフとしたものは大変難しく、その中でも上手く画面を構成されている作品が入賞作品となっています。

来年度の第11回写真コンテストのテーマは、「飛鳥の祭り」です。みなさんのご応募お待ちしています。

入選作品

正一位 飛鳥古墳太政大臣「夕陽の千塚古墳群を往く」 渡辺征二郎 様

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受賞コメント
この度は「正1位 飛鳥古墳太政大臣」の位を賜り、心から感謝致しております。作品「千塚古墳群」は6世紀末まで200年に亘るその地の豪族・有力者の墳墓があるとのことで飛鳥を中心とする王侯貴族の陵墓との様式の違いを学ぶべく訪ねた折のものです。夥しい数の小古墳が夕陽に染まり輝きと影が美しく、感動して撮った中の一枚が受賞の幸運に繋がりました。こうしてまた一つ飛鳥に興味深いロマンが増えたことを喜んでおります。

講評
千塚古墳群の夕景にたたずむ人物のシルエットを情景的に捉えた作品です。密集した古墳の造形が夕日のハイライトによって描き出され、構図にも無駄がありません。古墳群の斬新な表現とまとめ方が優れた作品となっています。

従一位 飛鳥之民選古墳太政大臣「星宿に眠る」田中嘉宏 様

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受賞コメント
星空と飛鳥を自身のテーマに 第6回から当該コンテストに応募させて頂いて 今回3回目の来館者投票による名誉を頂いたことは 喜びと多大なる感謝に堪えません。 作品は、この古墳に記されている星宿図を そして飛鳥人が心に映し刻んできたであろう永久の美しさを再現したいとの想いで 2年間幾度となく星空の元、撮影を続けた最後の一枚です。 この間、撮影時に誰一人会うことがなく独り占めしてきた風景を 皆様に共感頂けたことは、本当に感激でいっぱいです。 ありがとうございました。

正二位 飛鳥古墳左大臣「堂々と」北好雄 様

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受賞コメント
この度の作品 堂々とについては高い評価を頂きましたことは写真を愛する私の誇りです。古墳を背景に見事なまでにきれいに畑を作る地元の人々 この人たちがあって明日香があり風俗習慣が受け継がれてきたのでしょうか 今後も明日香を撮影します。

講評
復原された石室を主題とし、「堂々と」のタイトル通り、光線によるコントラストで、石材の持つ力強さが表現されています。すぐそばで営まれる農作業との対比をうまく捉えた点が素晴らしい作品となっています。

正二位 飛鳥古墳右大臣「悠久」柳敏明 様

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受賞コメント
天武天皇と持統天皇の孫である文武天皇の陵墓と推定される場所の、真ん前に広がる水田。当時より存在していたかの様な雰囲気を醸し出す悠久の風景。あたかも献上米を長年にわたり作っているかの様である。この栗原の自慢の地で良き家族に出会い、快く撮影させて頂き、古墳と水田、何処までも青く広がる空!良いシャッターチャンスに恵まれました。

講評
初夏の空の色彩と古墳の存在感が印象的な作品です。時の流れの中で古墳周辺が農村となり、日々農作業がおこなわれています。その様子をシンメトリーな形で切り取り、中心構図の作品として見事にまとめられています。

正三位 飛鳥古墳画卿「雨あがり」猪野旭洋 様

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受賞コメント
石舞台古墳は、何と言っても飛鳥を最も象徴する古墳だと思います。そのため、いつも古墳全体を撮ってしまいます。この日は折しも雨。撮影しづらい中、時々雨が上がると、山が何とも言えない情景になりました。思いきって石舞台の一部を切り取ることで両方を活かす構図で撮影できたと思います。飛鳥は雨でも四季を通して、色々な表情を見せてくれます。これからも時間の許す限り撮影に訪れたいと思います。

講評
タイトル通り雨上がりによるトーン変化をもった背景に、石舞台古墳の石材をダイナミックに切り取り配置した非常に斬新な視点の作品です。花咲く背景では無く、単一色のトーンの変化で潔く切り取った石材を引き立たせた「引き算」によって整理された作品です。

正三位 飛鳥古墳画卿「朝の光さすキトラ古墳」久保田修 様

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受賞コメント
5月下旬の早朝のこと、キトラ古墳の下で山梨県から来た旅の方と古墳談義をしていると、ふいに好天の中の白雲が様相を変え、まるで旭日旗のように急に変化していきました。しかも紋様の中心点が、キトラ古墳の中のように...。これは夢か!一瞬、シャッターを押すことさえ忘れて茫然自失。ただ自然の不思議に見入っていました。このたびこの作品が入選に選ばれたとのこと、ありがとうございます。多くのみなさまにご覧いただけたら、とてもうれしいです!

講評
キトラ古墳の整備された墳丘が、抜けるような青い空に映えています。低めの角度から撮影し、放射状に伸びた雲によってダイナミックな表現を生み出しています。古墳を地面近くからみるという新たな視点が素晴らしい作品となっています。

正三位 飛鳥古墳画卿「古人を偲ぶ」本田和博 様

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受賞コメント
石舞台から談山神社に抜ける坂道を通るとき、いつも気になる場所があった。石積みが棚田の先端部にあり、飛鳥を見渡している。よく見ると農作業小屋の一部となっており、日常の暮らしに完全に溶け込んでいるのが判る。一体、誰が葬られていたのだろうか?台風前日に通り掛かると彼岸花の咲き始めで、私には供養のための供花に見えた。

講評
細川谷の集落に露出した古墳由来と思われる石材が、時を経て自然に溶け込むようにたたずむ情景を写した印象的な作品です。立ち上る霧のグラデーションの中、幻想的な雰囲気に仕上げた点が評価されました。

正四位 写真司

  • R1正四位「ハイカーが見た古墳の風景」荒谷譲.jpg
    「ハイカーが見た古墳の風景」荒谷譲 様
    講評
    古墳公園にたたずむ古代衣装の人物やそれを眺めるハイカー、公園を手入れする人物など、様々な情景を描き出した作品...と思いましたが、作品内の人物はすべて案山子というから驚きました!現代の古墳公園の活用をユーモラスに切り取った点が評価されました。
  • R1正四位「今様人間模様」出雲義清.jpg
    「今様人間模様」出雲義清 様
    講評
    石舞台古墳に集う人々の多種多様な行動が、群像劇をみるような面白さを感じさせる作品です。古墳の周辺に集う人々を通して、今もなお、多くの人をひきつける古墳の魅力を伝えています。
  • R1正四位「黄昏」堀内勇.jpg
    「黄昏」堀内勇 様
    講評
    都塚古墳周辺の棚田の風景を、その間を縫うようにして走る自動車の軌跡を使って情感豊かに仕上げた作品です。長時間露光によるライトの軌跡に導かれるように古墳が浮かび上がり、都会での長時間露光とはひと味違った表現となっている点が印象的です。
  • R1正四位「田植時」宮田昌子.jpg
    「田植時」宮田昌子 様
    講評
    長い時の流れの中で、古墳は周辺の景観の一部となり、民家や棚田の風景に溶け込んでいます。変化に富んだ棚田の地形の中に、田植え作業とあわせて、さりげなく古墳を配置した構図が評価されました。

正五位 若草賞「古代への探求」西中 麻琴 様

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受賞コメント
この度はこの様な光栄な賞をいただき、ありがとうございます。 生活のそばに古墳や様々な自然がある飛鳥は歴史の始まりが感じられるそんな場所だと改めて感じます。この写真は、学校の先輩を撮ったもので、古墳に今まさに足を踏み入れようという一瞬を切り取りました。古代の歴史への探求心、ワクワク感、今を生きる私たちが、古墳を訪ねることによって改めて飛鳥の歴史を感じるそんな一枚になればなと思います。

講評
今まさに巨大な古墳の石室へ足を踏み入れようとする人物。少しローアングルからの構図をうまく使い、赤いパーカーの人物がアクセントとなって、古墳の大きさや人物の動きが表現されています。

応募について

*応募は終了しています
応募締切 2019 年7 月1 日(月)必着
展示期間 2019 年7 月19 日(金)〜 9 月1 日(日) 
(※月曜休館 ただし8月12日(月・振休)、13日(火)は開館 ※8月15日(木)は無料入館日
来館者投票期間 2019 年7 月19 日(金)〜 8 月18 日(日) 
(※月曜休館 ただし8月12日(月・振休)、13日(火)は開館 ※8月15日(木)は無料入館日
応募作品審査 奈良文化財研究所 写真室、景観研究室、飛鳥資料館 学芸室

協賛/後援

協賛

岡村印刷工業株式会社、コクヨマーケティング株式会社、株式会社堀内カラー、NPO法人明日香の未来を創る会、両槻会

後援

文化庁、国営飛鳥歴史公園、明日香村、朝日新聞社寺社みらいセンター、読売新聞奈良支局、毎日新聞社奈良支局、奈良新聞社、NHK奈良放送局、近畿日本鉄道株式会社、一般財団法人明日香村地域振興公社、

正一位・・・1名 旅行券5万円分(協賛者提供)

従一位・・・1名 飛鳥資料館オリジナルストラップ(協賛者提供)
※来館者直接投票最多得票者 

正二位・・・2名 飛鳥資料館オリジナルグッズ

正三位・・・3名 堀内カラーファインアート・プリントクーポン(協賛者提供)

正四位・・・4名 コクヨプロフェッショナル写真用紙(協賛者提供)

正五位(若草賞)・・・1名 コクヨプロフェッショナル写真用紙(協賛者提供)
※10代・20代対象の若手部門

入賞者副賞

飛鳥の稲渕の棚田の新米(協賛者提供)・飛鳥資料館官位・官位授与証・写真額装・展示図録一年分

応募者全員の特典

応募作品を飛鳥資料館で展示!
(基本的に全作品を展示する予定ですが、応募多数の場合は、全作品を展示できない場合もありますので、ご了承ください。)

注意事項

  • A4、四つ切、ワイド四つ切サイズのいずれかにプリントし、飛鳥資料館まで郵送してください。
  • 応募作品は一人1点まで。
  • 応募票は必要事項を記入し、写真の裏にマスキングテープなどで簡単に剥がれるもので貼り付けてください。
  • 応募作品は応募者自身が撮影創作したものに限ります。
  • 応募作品に人物の顔が大きく写る場合は、被写体の許諾を得てください。
  • 過去に写真コンテスト等で入賞・入選した作品は除きます。
  • 応募して頂いた写真の著作権は作者に帰属しますが、無償で自由に使用する権利が当研究所に帰属します。
  • 応募作品は返却できませんので、ご了承ください。
  • 入賞作品につきましては、フィルムもしくはデジタルデータの提供をお願いします。
  • 撮影にあたってはマナーを守り、他人に迷惑をかけないようお願いします。

結果発表について

7月中旬頃までに、飛鳥資料館HP、Facebookで入賞作品を発表します。
入賞者の方へは、飛鳥資料館から直接ご連絡をします。

写真コンテストのよくある質問

写真コンテストに関連して、よくお問い合わせのある質問をまとめましたので、応募の際に参考にしてください。

Q. 1人が応募できる作品の点数は?

A. 1点です。

Q. どこで撮影したらいいの?飛鳥とは?

A. このコンテストでは、飛鳥地域として、明日香村を中心に橿原市・桜井市・高取町などの一部も含めた範囲を想定しております。
 大和三山や奥飛鳥、藤原京も対象にはいります。

Q. 昔撮った写真でもいいの?いつ撮影したらいいの?

A. 過去に撮影された写真でもかまいませんが、ぜひこの機会に、飛鳥を巡って、新しい視点で飛鳥の景色を
 見直してみてはいかがでしょうか?四季折々、朝昼晩、お好きな時間帯に撮影してください。

Q. 受賞作品を選ぶポイントがよくわからないのですが・・・

A. 審査会では、「飛鳥の歴史と文化の表現」「飛鳥の新たな魅力の発見」を重視しています。
 著名な観光地や文化財を撮影した写真ならば、どこかで見たような写真ではなく、
 光の捉え方や撮影視点を工夫してみてはいかがでしょうか?
 観光案内にのらない場所でも、飛鳥地域の人々の営みや歴史への思いが感じられる風景を撮影した写真は、
 当コンテストの意図に沿うものとして高く評価します。
 また、従一位は、来館者投票で選ばれます。来館者の心をつかむインパクトのある作品が好まれるようです。

Q. 御陵も対象になる?

A. なります。御陵も古墳です。マナーを守って撮影されますようお願いします。

お問い合わせ

住所 〒634-0102 奈良県高市郡明日香村奥山601
電話番号 (0744)54-3561
FAX番号 (0744)54-3563
E-mail info.shiryokan☆nabunken.go.jp (☆を@に変更してください)
 
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