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写真コンテスト賞品の棚田米をいただきました

飛鳥資料館第13回写真コンテスト「飛鳥のくらし」にご協賛いただいている、NPO法人明日香の未来を創る会様から、協賛品として稲渕のお米をいただきました。同会様には、写真コンテストの初回からご後援・ご協賛をいただいています。毎年、協賛品のお米は精米の上、副賞として写真コンテスト受賞者全員に贈られます。飛鳥の秋の実りを味わうことのできる貴重な賞品です。

このお米が作られたのは、明日香村南東部にある稲渕の棚田です。
奥飛鳥に位置する稲渕は、古代には離宮が営まれ、『万葉集』と関連する飛び石が存在する飛鳥時代ゆかりの地です。棚田の歴史も古く、遅くとも中世から存在する水路を基幹に、枝葉のように棚田を広げてきました。
また、稲渕の棚田の一部では、オーナー制度という仕組みで、耕作されなくなった水田が活用されています。オーナー制度では、地元のインストラクターの指導のもと、飛鳥の自然や生業にふれつつ農作業を体験できるとあって、オーナーたちから好評を得ているそうです。稲渕は全国の棚田のなかでも最初期にこの制度を導入した地区でもあります。こうした営みと風景が評価され、稲渕棚田は日本の棚田百選に、棚田を含む奥飛鳥一帯は国の重要文化的景観に選ばれています。

棚田の農作業や歴史的な背景に思いを馳せながら食べるお米は、より一層味わい深いことでしょう。どんな味か気になってきた方は、ぜひ来年の写真コンテストに応募して、入選を狙ってみてください。副賞のお米ももちろんですが、飛鳥を歩き回って写真を撮ることも、その歴史と風土を味わうことのできる良い機会になると思います。来年のテーマは「飛鳥の音」です。皆様のご応募、お待ちしております。

黄色く稲が実った棚田の写真 田植えの説明を受けるオーナの人達の写真

精米機に米を入れている写真 発送用に梱包中のお米の写真

2023年11月22日(水曜日)

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