本日6月10日は何の日かご存知でしょうか?
そう、「時の記念日」です!
日本人が“時計”を用いて時を正確に測り始めたことにちなんで、この日が“時”の記念日となりました。そしてこの“時計”と飛鳥の地には非常に深い関りがあるのです。
『日本書紀』には、今から1,300年前の飛鳥時代、天智天皇10年(671)4月25日に漏刻(水時計)を置き、時を知らせる鐘鼓が鳴らされたという記述があります。この日付を今の暦に当てはめると6月10日になることから、時の記念日に制定されました。漏刻とは、壺や水槽から流れ出る水の量を用いて時の経過を測る装置です。
さらに『日本書紀』には、斉明天皇6年(660)5月に日本で初めて漏刻が造られた時の記述があり、「皇太子(中大兄皇子、後の天智天皇)がはじめて漏刻を造り、民に時を知らせた」とあります。ここに記された日本最初の漏刻の跡が、明日香村にある水落遺跡です。
日本で最初に時計が造られたのは飛鳥だったんですね!
飛鳥資料館では、水落遺跡の漏刻の原寸大模型や出土品、詳しい展示解説を行っています。(※6月20日まで臨時休館中です。)
また、当館から徒歩15分ほどの所にある水落遺跡では、礎石の実物などの様子をご覧いただけます。この機会に飛鳥の「時」に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
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2021年06月10日(木曜日)