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写真コンテスト「ひさかたの天」開催によせて②―ひさかた

写真コンテストの応募期間も残すところ2週間ほどとなりました。

めまぐるしく変わる空模様、撮影も悩ましい日々ですね。

今回はタイトルの頭につけられた「ひさかたの」についてお話します。

「ひさかたの」は、万葉集でも多く使われる「枕詞(まくらことば)」です。

枕詞とは、語句を美しく表現したり、調子を整えたりするために和歌で使われる言葉です。

歌全体の意味とは関係なく、枕詞につづく語句にかかるものです。

「飛ぶ鳥の」は「あすか」の枕詞。

ほかにも、「青丹よし」は「奈良」に、「若草の」は「妻」になど、

和歌には多くの枕詞がつかわれてきました。

「ひさかたの」は「天」をはじめ、「空」「月」「雲」「雨」などの言葉にかかる枕詞です。

しかし、言葉の意味についてははっきりしません。

万葉集では「ひさかた」を漢字で「久方」「久堅」などとも書きます。

万葉人が天を遠方にあり永遠に堅牢なものと考えていた表れかもしれません。

飛鳥資料館は、今年開館40周年を迎えました。

飛鳥の歴史が古代から未来へ、久しく続いていくように。そして、当館が飛鳥の歴史を久しく伝え続けていくように...

そんな思いも「ひさかた」の言葉に託しています。

奥明日香上居の写真

2015年06月24日(水曜日)

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