東壁には十二支のうち、寅・卯・辰が描かれていたと考えられるが、現在、肉眼で確認できるのは寅のみである。キトラ古墳壁画に描かれた十二支の中でも、寅は下描きと考えられる刻線が明瞭に残っているため、全貌を知ることができる。頭は虎の姿で、襟(えり)をV字状に合わせた裾(すそ)の長い着物を着て、右手には幡のような房飾りのついた槍状の武器を持っている。
東壁には十二支のうち、寅・卯・辰が描かれていたと考えられるが、現在、肉眼で確認できるのは寅のみである。キトラ古墳壁画に描かれた十二支の中でも、寅は下描きと考えられる刻線が明瞭に残っているため、全貌を知ることができる。頭は虎の姿で、襟(えり)をV字状に合わせた裾(すそ)の長い着物を着て、右手には幡のような房飾りのついた槍状の武器を持っている。