3D骨格図譜

アシカ (Sea lion)

  • enviroment.jpg

アシカ(Sea lion)

概要

アシカはアシカ科アシカ属に分類される鰭脚類である。日本沿岸で繁殖していたニホンアシカは絶滅しており、現在はその姿を見ることは出来ない※。縄文時代では、オホーツク海沿岸の北海道礼文島の浜中2遺跡を代表として、繁殖期に上陸したアシカの群れが狙われ捕獲されていた。また、日本海では、縄文時代の石川県真脇遺跡や、弥生時代の長崎県原の辻遺跡などからも出土例があり、北海道から九州にかけて日本列島に広く分布していたことがわかる。アシカ類は、肉や脂肪の採取、犬歯を利用した釣り針や毛皮といった実用品の素材獲得のほか、成獣オスの頭蓋骨に穿孔して儀礼に用いるなど、精神文化とも深いつながりがあった可能性が高く、希少性が高い地域では、威信財としても機能していた。
※現生骨格標本は、カリフォルニアアシカを用いています。
【参考文献】松井章 編2008『動物考古学』京都大学学術出版会、内山幸子2010「海獣類②アシカ・アザラシ類」『縄文時代の考古学4 人と動物の関わりあい』同成社、新美倫子2018「北海道の海獣狩猟」『季刊考古学』第144号。

閲覧方法

ブラウザ上では、3次元データを閲覧できません。

Microsoft Edge/Google Chromeの場合:部位を右クリックし「名前を付けてリンク(先)を保存」にてPDFを保存

Internet Explorerの場合:部位を右クリックし「対象をファイルに保存」にてPDFを保存

※お使いのパソコンによっては最新の情報に反映されるまで時間がかかる場合があります。以下の方法で解決できます。

Microsoft Edgeの場合:右上の[・・・] -[ 設定] -[ プライバシー、検索、サービス] -[閲覧データ]をクリア - [クリアするデータの選択]ボタンをクリック -[キャッシュされた画像とファイル]にチェックをいれる-[今すぐクリアボタン] をクリック

Google Chromeの場合:右上のChromeの設定-[その他のツール]- [閲覧履歴の消去] -任意の [期間] を選択-[キャッシュされた画像とファイル] をチェック[閲覧履歴データを消去する] ボタンをクリック

全身骨格図


sealion_w700.jpg

埋蔵文化財センター 環境考古学研究室

連絡先:研究所全体に関するお問い合わせ

上に戻る