飛鳥資料館は、毎年9月にロウソクの灯を楽しむ明日香村のイベント「光の回廊」に参加してきました。今年、当館では新たな祭典とし、光・音・映像・歴史・アニメーションダンスを絡めた「光の回廊2012－甦る古の記憶－」をおこないます。この前庭が、ロウソクの灯、LED照明、美しい飛鳥の映像、そしてWORLD ORDERが演じる舞によって新たな光の空間へと生まれ変わるでしょう。WORLD ORDERは須藤元気さんが結成した、ダンスパフォーマンス集団です。その独特のアニメーションダンスのロケ地には、遺跡地や歴史的建造物が登場することも度々で、その活動は世界的にも極めて高い評価を得ています。こうした歴史的な場所での活動によって、遺跡地の美しさが再評価されたり、歴史への新たな興味を沸きおこしています。

　WORLD ORDERと飛鳥資料館がコラボレートした「光の回廊2012 －甦る古の記憶－」。歴史地の新たな楽しみ方を世界へと発信できればと考えています。

　また、WORLD ORDERの公演終了後に館内では、当館学芸と両槻会のボランティアが中心となって、飛鳥の魅力をご案内いたします。当館には、重要文化財に指定される貴重な展示物があり、時間が許す限り皆さんと一緒にナイトミュージアムで貴重な文化財を楽しみたいと思います。飛鳥に幾度も来られた方も、初めてお越しの方も記憶に残る飛鳥資料館での夜になるでしょう。