特別展・企画展

冬期企画展「飛鳥の考古学2018」

 

日時:2019年1月25日(金)~3月17日(日)
    ※月曜休館(祝日と重なれば翌平日)(2月3日(日)・24日(日)は無料入館日)
場所:飛鳥資料館 特別展示室
時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
主催:奈良文化財研究所飛鳥資料館・奈良県立橿原考古学研究所・明日香村教育委員会
後援:文化庁、近畿日本鉄道株式会社
料金:一般270円(170円)/大学生130円(60円)
    高校生及び18歳未満、65歳以上は無料
    (年齢のわかるものが必要です)
    ※( )は20名以上の団体

 

飛鳥地域では、近年でも精力的に発掘調査が行われています。 飛鳥中枢部においては、小山田遺跡(小山田古墳)で横穴式石室の痕跡が調査され、この古墳が石舞台古墳に匹敵する石室をもっていた可能性が高まりました。飛鳥寺西方遺跡では、飛鳥時代の石組溝や建物跡がみつかりました。10年にわたるこれまでの調査成果とあわせ、「槻木の広場」推定地における土地利用の具体的状況がわかってきました。山田寺の西600m付近で行われた山田道の調査では、古墳時代後期に造られた池を確認しました。飛鳥時代中ごろには、池のすぐ北側に山田道が通されたこともわかり、6世紀から7世紀にかけて調査地周辺でなされた、度重なる地形改変の様子が判明しました。また、飛鳥寺北部域での調査は、幅約1.5mの狭小なトレンチ調査でしたが、160点を超える軒瓦など、大量の遺物が出土し、飛鳥寺に投入された物的資源の膨大さを垣間見ることができます。

さらに、飛鳥の周辺部においては、1987年に検出された四条1号墳が再調査され、外濠北辺が新たに確認されたことで、古墳の大きさについて、より確実な復元が可能になりました。与楽古墳群にある与楽イモリ1号墳では、石室内から多数の副葬品が見つかり、渡来系氏族の奥津城の一端を知ることができます。

今回の展覧会では、これらの遺跡を中心に、2017年度に飛鳥藤原地域で行われた発掘調査の成果を紹介します。また、あわせて、近年、調査分析の進展がみられた石神遺跡などから出土した多数の土器も展示します。

この冬は、発掘調査が明らかにした飛鳥の新発見をぜひお楽しみください。

 

●本展覧会で紹介する遺跡
・ 四条遺跡
・ 小山田遺跡
・ 与楽イモリ1号墳
・ 山田道
・ 飛鳥寺西方遺跡
・ 飛鳥寺北方
・ 石神遺跡
・ 坂田寺跡

 

●カタログ『飛鳥の考古学2018』

¥500(税込み)

全21ページ、オールカラー

ミュージアムショップ、オンラインショップ(六一書房)にて販売しております。

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