考古第一研究室Archaeology Section 1調査研究

調査・研究

 本研究室が調査研究を行っている木製品、金属器について、これまで多くの研究を実施してきました。以下に主なものを紹介します

A.『木器集成図録』の作成

 1980年代、全国的な木器集成の必要性から当研究所がその要請にこたえるべく、まずは近畿圏の木器の大綱を示し、これを図録という形で出版する計画に着手しました。府県市町村の枠をこえて集成作業をおこなうため、「近畿地方出土木器の集成研究」という集会で協議を重ねました。その結果完成したものが『木器集成図録 近畿古代編』です。図録には、木器実測図、解説のほかに出土遺跡の地名表やその概要、文献目録を掲載しています。さらに、1993年には同様の過程を経て『近畿原始編』を出版しました。これらは、今なお木器研究には必須の文献となっています。

     
B.出土銭貨に関する研究(参加・協力)

 古代貨幣史に関わる研究は、当時奈良文化財研究所考古第一研究室の室長であった松村恵司(現在文化庁)と大阪市立大学の栄原永遠男氏が、日本学術振興会科学研究費補助金の助成を受けて、平成13~19年度に『富本銭と和同開珎の系譜をめぐる比較研究』、平成20年度からの『日本初期貨幣史の再構築』によっておこない、5回の研究集会を開き、6冊の記録集を出版しました。考古第一研究室の室員もこれに積極的に関わってきました。
 これとは別に、当研究所が実施した発掘調査で出土した古代官銭の集成作業もおこなっています。2001年までに整理・登録の済んだ富本銭、和同開珎、萬年通寳の3種を『平城京出土 古代官銭集成Ⅰ』に掲載しています。また、平城京左京三条四坊七坪の和同開珎鋳造資料の整理も引き続きおこなっています。


C.法隆寺昭和資材帳作成への協力

 法隆寺昭和資財帳作成の一環として、法隆寺に現存する百萬塔に関する研究調査に協力しました。『法隆寺の至宝 昭和資財帳5 百萬塔・陀羅尼経』の中では、45000基以上の百萬塔のうち5000基について、その構造や墨書などの詳細な分析をおこないました。これらの分析から年代による製作技法の違いや工房の様子などが明らかにされています。



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