仏教の受容—飛鳥寺・法隆寺若草伽藍—
飛鳥寺塔心礎の埋納品
地下式の塔心礎上面からは、鎌倉時代に一度掘り出されて再埋納された金銅製の舎利容器とともに、数多くの埋納品が出土した。その中には、鉄製の挂甲(よろい)や小刀、金銅製の馬鈴のほか、勾玉や管玉などのさまざまな玉類が含まれていた。これらの埋納品は、古墳の副葬品と大差がない。しかし、一方では金銀の小粒や延板など、8世紀の寺院で基壇築造時の祭儀に用いる鎮壇具と同様のものもあり、古墳時代を想起させる品と新時代の萌芽を示す品とが混在している。