古墳文化の華—藤ノ木古墳—
鞍金具復元品
埋葬当初のきらめきをとりもどした鞍金具は、今度は現代の匠によって復原される。1400年の時を隔てて競い合う二つの作品。最初の作品をてがけたのは、どこの国の匠だったのだろうか。
保存処理によって金色によみがえった馬具をもとに、実際にその復原を試みた。彫金をおこなったのは、金工家の園幸男氏である。鏨で彫られた痕跡を詳しく顕微鏡で観察し、新たに鏨を作るところから始めた。金工技術も含めて、オリジナルにごく近い復原である。
この復元作業を通して、古代金工技術のレベルの高さを改めて学ぶことができた。

©奈良県立橿原考古学研究所・文化庁