なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

(118)奈文研の図書室

国内屈指 専門書32万冊

 奈文研には文化財関係の図書を収集、整理して、一般に公開する図書資料室があります。

 ここには、日々、全国の都道府県や市町村、大学などから発掘調査報告書や学術雑誌、文化財関係の出版物が送られてきます。それを整理、データベース登録し、配架するのが図書資料室の仕事です。

 蔵書数はなんと32万冊。国立国会図書館と並ぶ日本屈指の「文化財専門図書館」です。ここに来れば全国の発掘調査報告書をはじめ、考古学や日本史、建築史、庭園史、仏教史、美術史など、文化財に関する幅広い分野の書籍を見ることができます。また、中国や韓国など外国の文化財関係の図書もあります。

 図書室に直接来られない方は図書館間で行われている「文献複写サービス」を利用することで、最寄りの図書館から複写を依頼することができます。文化財に関する図書の閲覧環境を提供することによって、調査・研究に貢献しています。

 奈文研の図書室は一般に公開されているので誰でも閲覧が可能です。お目当ての本を探す場合は、奈文研のホームページ上で検索することができるので便利です。

 ぜひ一度奈文研で読書三昧の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

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32万冊もの報告書や専門書を所蔵する奈文研の閉架書庫

(奈良文化財研究所研究員 高田祐一)

(読売新聞2015年9月27日掲載)

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